ICEHAP-KMI 共同開催講演会 | 広報活動

物理と愛と南極点。

 

2022.10.22 トークイベント


 物理と愛と南極点。
  〜不思議な素粒子ニュートリノを通して、宇宙を視る私たち









 ハドロン宇宙国際研究センター主催の講演会「物理と愛と南極点。〜不思議な素粒子ニュートリノを通して、宇宙を視る私たち」は
終了しました。たくさんの方々のご参加ありがとうございました。

当日の様子


  • 物理と愛と南極点。
  • 物理と愛と南極点。
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 今回はとても久しぶりな会場での対面式と、遠方の人も参加していただけるようオンライン式との両方でトークイベントを行いました。両方式で行うハイブリッド開催は、私たちにとって初の試み。数日前からサポートの大学院生らとカメラの確認、マイクの調整、リハーサルとてんやわんやの中、本番の日を迎えました。



 昨年は別の研究機関とのコラボ開催が多かったのですが、今回は「アイスキューブ」一色のイベントとなりました。アメリカのDrexel大学に所属し実験に参加している准教授の倉橋尚子さんをお迎えして、イベントと同じ「物理と愛と南極点。」というタイトルで講演をしていただきました。イベント後半では、センター所属の石原安野教授も参加し、倉橋さんとパネルディスカッションも行いました。めったにない倉橋さんの日本での講演に、センター長の吉田滋教授も急きょ会場に駆けつけました。そして、ハドロン宇宙国際研究センター(ICEHAP)の紹介とホームページのお勧めのコンテンツなどもいつもより多めに紹介しました。

  • 物理と愛と南極点。
  • 物理と愛と南極点。
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 講演では、「物理」の楽しさや「南極点」で行われているアイスキューブ・ニュートリノ観測実験について熱く語る倉橋さん。なぜ物理学に興味を持ったのか、研究者になろうとしたきっかけ、そして現在3人のお子さんの育児をしながらの研究者生活などを紹介してくれました。難しくてわからないことがあってもその気持ちに正直でいい、そして物理学や研究だけに集中するのではなく、自分が好きな他のことや愛する人々を大切にしていこうと、タイトルにも出てくる「」が人生においても、また研究者としてもいかに大切かということを話してくれました。講演後の質疑応答では、難しくて退屈な学校の物理の授業の内容も「筋トレみたいなもの」と、いつかやりたいことをするときにそこで培った知識が大切だって、無駄ではなかったことが後でわかるからと、授業の物理が好きになれないという学生の参加者にエールを送りました。

  • 物理と愛と南極点。
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 とにかく明るい倉橋さん。講演の間もずっとアクティブに参加者を楽しませていました。
イベント後のアンケートでは、「倉橋さんみたいな先生におしえてもらえたら、物理がもっと好きになれるかも」というご意見を複数の方から頂きました。同感です。 (注:下の写真は、歌を熱唱しているところではありません、講演中です。)

  • 物理と愛と南極点。
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 パワフルな倉橋さんと同様に、私たちにパワーをくれたのが会場に来てくれた学生さんたち。オンラインにも会場にも小学生から大学院生まで様々な世代の学生の方が参加してくれました。会場では真剣にノートを取る姿が見られ、質疑応答でも次々と良い質問があがりました。彼ら・彼女らの一生懸命な姿を見て、俄然やる気がみなぎる私たち。

    • 物理と愛と南極点。
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     後半のパネルディスカッションでは、イベント申込の際に募集した議題にあげて欲しいトピックや質問を、倉橋さんと石原教授とで次々と答えていきました。講演の質疑応答でもあった「どうしたら物理がすきになれるの?」、「研究者になるにはどんな勉強が必要なの?」、「研究で大変なこと、楽しいことはなんですか?」等のほか、もちろんアイスキューブ実験やニュートリノ研究、南極についてなど多岐にわたる質問が集まりました。どれも面白いディスカッションになりそうなものばかり。時間内に全部できるか不安でしたが、全ての質問を無事クリアできました。




      • 物理と愛と南極点。
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       楽しい時間はあっという間に終わり、オンライン参加の方々とはここでお別れ。慣れないハイブリッド講演で皆さんに「愛」の
      メッセージがちゃんと伝わったか心配でしたが、「ちゃんと聞こえました。」「楽しかった。」「愛が伝わりました。」と講演後の
      アンケートでうれしい言葉をかけていただきました。

       会場で参加してくださった皆さんとは、イベント後に会場の横に用意したアイスキューブ実験に関する展示品を見ながら、交流会をおこないました。講演者の倉橋さんや石原教授のほかにも研究室の教員や大学院生らも加わり、参加者の方々の質問に答えたりと楽しく談笑していました。

        • 物理と愛と南極点。
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         会場・オンライン共に参加してくださったみなさん、本当にありがとうございました。 そして、出演者のお二人と協力してくれた学生・教員の皆さん、お疲れさまでした。 これからもこのような楽しいイベントを継続していけたらと思います。ありがとうございました。



        <Special Thanks to>

        ドレクセル大学  ・倉橋尚子さん(講演者)

        千葉大学     ・石原 安野さん(パネルディスカッション)・清水 信宏さん(助教)・ポルマン アンナさん(助教)
                  ・千葉 めぐみさん(修士1年生) ・豊山 晋 さん(修士1年生)・岩谷 光太さん(修士1年生)
                  ・庭野 倖成さん(修士2年生)











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        文:高橋 恵(ICEHAP) 写真撮影:清水 信宏(ICEHAP)






        ご感想・問い合わせ
         

        千葉大学ハドロン宇宙国際研究センター(ICEHAP)

        icehapchiba-at-gmail.com までご連絡ください。(-at-を@に置き換えてください)