2021.08.18 第1回高校生向けニュートリノ天文学研究室1日体験を開催しました。
千葉大学や大学の研究室、そしてニュートリノ研究に興味のある高校生に集まってもらい、研究室1日体験を行いました。
今回は募集開始直前に東京都にて緊急事態宣言が発令され、千葉県在住の方に限定しての開催となりました。
コロナ禍でイベント等の中止が続き、大学のオープンキャンパスもオンラインで行われるなど、なかなか大学の様子をうかがうことが難しいこの頃ですが、この機会を楽しみにしてくれていた方も多かったようです。
当日の様子をご紹介します。
午前の部 研究室案内
午前10時にICEHAPニュートリノ天文学研究室に集合してもらい、10分ほど挨拶と自己紹介を行ったあと、研究室を案内しながら研究内容の紹介をしました。
永井遼特任助教による研究室ツアー。研究室に展示している南極点のIceCube実験観測施設の模型を見ながら、IceCube実験とニュートリノ研究について説明しました。南極点の氷河下に埋められているものと同じ検出器DOMも間近で見学。
当研究室で開発・製造中のD-Egg新型検出器も、もちろん見てもらいました!(この日、研究室はD-Eggの入った段ボールの箱だらけでした。)そのD-Eggの検証試験に用いられる大型冷凍庫の見学もしました。検出器が南極点の氷点下でも正常に稼働するかを検証するため、冷凍庫内はマイナス40度ほどにして、南極点の環境を作っています。真夏の千葉で、氷点下体験...寒い!
ランチタイム 千葉大学学食体験&キャンパス探索
お昼には感染対策がしっかり施された千葉大学の学食1(2と3は休業でした!)で、学食メニューを黙食で楽しんでもらった後は、研究室所属の院生と学部生がキャンパス内を案内しました。写真は理学部2号棟にある「サイエンス・プロムナード」を見学している様子。千葉大学の研究室で行われている研究をここで見ることができます。もちろんIceCube実験の紹介もしていますよ。大学生に質問したり、どんな研究があるのか熱心にポスターを読んでいました。初めは緊張していた面持ちの高校生ですが、少し打ち解けてきた様子です。
午後の部 プログラミング体験


いつも楽しいだけでは済まされない当研究室のイベント...(ごめんね!)午後は、院生・学部生プレゼンツ、プログラミング体験。研究でも普段使っているプログラミング言語Pythonを紹介しました。少し難しかったようですが、わからないところは大学生のお兄さんらに教えてもらい、頑張りました!イベント後のアンケートでは、このプログラミングが楽しかったとなかなか好評でした♪
とても熱心にいろんな質問をしてくれた高校生たち。研究室や実験のことだけでなく、将来研究室に入って研究するためにはどんな勉強が必要なのか、専攻をどうやって決めたのかなど、とても具体的な質問もたくさん出ました!
「夏休みのよい思い出になりました」との言葉ももらいました。私たちも楽しかったです!みなさん、ご参加ありがとうございました!
あっという間の第1回の研究室1日体験。今回のイベントを通して、IceCubeの実験や、研究室や千葉大学の様子を知ってもらい、少しでも興味を持ってもらえたらとてもうれしいです。また次の機会を企画したいと思います。お楽しみに!