ICEHAP NEWS vol.9
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 吉田研究室では現在、教員が4人、研究員が3人、そして学生が5人います。研究員や学生はIceCube光観測実験やARA電波観測実験といった大きなプロジェクトの枠組みの中で、テーマを定め研究に取り組んでいます。学生も修士課程になるとResearch Assistant(研究助手)として採用され、学びながら毎月給与ももらうことが出来、毎日責任をもって研究をしています。 私は、“ARA実験で使用する電波アンテナ性能の最適化”をテーマに研究をおこなっています。その研究もおおかた終わりが見え、現在は修士論文としてまとめているところです。そういった一介の学生の研究が大きな国際プロジェクトに組み込まれて、南極でニュートリノを待ち続ける助けになっているというのは、 ロマンがありワクワクします!! 吉田研究室は海外からの研究員や留学生がいる国際色豊かな研究室です。そのため、メンバーへの連絡や日常の会話は英語を用いています。また、作業中も英語でコミュニケーションをとり、国際電話会議などで英語のプレゼンテーションをする事もあります。研究室に入りたての頃は英語に慣れず、会話もアタフタしていてプレゼン等では原稿を用意したりと、とても苦労していました。しかし1年2年と研究室で過ごすに連れて、だんだんと英語に馴染むことができました。やはり経験は力ですね。 またICEHAPでは、 世界各国から千葉大学へ研究者を招待し、セミナーを行っています。IceCubeプロジェクトには49カ国の研究機関が参加し、多くの優秀な研究者と共に未知の物理現象に向かって突き進んでいく様を感じることができ、自分もその一員として物理に貢献できている事を誇りに思います。 大学院を卒業した後は、そのまま研究の世界に飛び込む人もいれば他分野の企業への就職という道を選ぶ人もいます。就職先としては企業の研究開発職以外にも、プログラマーや金融機関等に就職した先輩たちもいました。私の場合、とある企業の研究開発職に内定をいただくことができました。 私が就職活動においてもっとも強みになったと思うことは、やはりこの国際色豊かな研究室での経験だと思います。常日頃から、英語に触れ続けていた経験はとても貴重でした。他にも最先端の国際研究プロジェクトに関われた事は、私に大きな自信を与えてくれました。このような研究室での経験は、就職活動の為だけではなく、自分自身の人生経験としても役に立つものだと思います。Special Reportハドロン宇宙国際研究センターってどんなところ?学生に聞きました!研究室所属の久留須君の平均的な1日休日はYouTubeを見たり、SNSで知り合った共通の趣味持つ友人と会って遊んだりしています。 現在、ハドロン宇宙国際研究センター(ICEHAP)では、14名の日本人学生と3名の留学生が教員や特任研究員らと共に研究に取り組んでいます。研究室に所属する学生は、研究室でどのように過ごしているのでしょう?今回は、当センターのニュートリノ天文学部門(吉田 滋研究室)に所属する修士課程2年の久留須賢太郎君に学生の視点から、当センターを紹介してもらいました!学生から見た研究室国際色豊かな研究室進路(就職活動)について電車で爆睡電車で電子小説とかゲームとかYouTube鑑賞 (最近はVirtual YouTuberにはまってる)研究やミーティング(英語での 報告発表。準備万端)朝ごはん(大体昨日の夜ごはんの残り)昼ごはん(学食や駅付近で外食)兼昼休み研究(シミュレーションを行ったり、実験データの解析をしたり)夜ご飯(好きなメニューは「お刺身」)起床通学下校帰宅入浴大学到着就寝7:0018:008:0021:0019:009:0023:0011:3013:00

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